夏の終わり

朝起きた時、夜寝る時、彼が隣にいると温かい。

陽だまりのようで、ホッとする。

 

今日はそんな彼の横で寝たい日だ。

とっても。

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今週末は私の帰省で、

2人でゆっくり時間が取れない。

 

それでも寂しくないように、先週末はプールへ行った。

買い立ての水着を着て、

イカ柄の大きな浮き輪を買って、

2人でぷかぷか流された。

流れるプールを何周も、ただゆらゆらと。

 

帰宅後は一緒に湯船に浸かって、ゆったり過ごした。

お気に入りのバスソルトの柑橘の匂いに包まれながら。

 

プール後の気怠い感じもあって、彼は翌日まで泊まっていった。

月曜の朝が来る前に、真っ暗な中を帰っていった。

 

先週末は、そうやって好きなことを好きなだけやった週末だった。

美味しいご飯の食べ放題も、2週間後のための山道具の買い物も。

 

けれども。

今日が最悪な日だったとか、体調を崩したとか、そういう特別なことがなくとも、

唐突に隣にいてほしいなと思うことがある。

それが、彼にとっては昨日の寝る前、

私にとっては今日の寝る前、まさに今らしい。

 

電車で片道2時間の距離を、

彼の隣まですっ飛んでいけるわけもなく、

行き場の無い気持ちたちを、ここに預けに来た。

 

ここで落ち着いててね、

いい子だからね。頼んだよ。