食パン、牛乳、ヨーグルト

昨日は仕事終わりに、夫と2人で買い物しました。

 

「なんかさー、今日の買い物、大学生カップルが初めてお泊まりする時みたいじゃない?」と夫。

レジを通ったばかりの買い物かごには、食パン、牛乳、ヨーグルト。

朝ごはんのものばかり切らしていたのです。

 

「たしかに!」

それを合図に、家まで歩いてすぐの道のりをお泊まりごっこ

 

「夫くんの家にはパンとか牛乳とか無いの?」(彼氏のお家に泊まる設定)

「自炊しないんだよねー。今日、泊まってくの?」

「え、帰るよ。まだ全然電車あるし。」

「なんで俺と一緒に明日の朝ごはん買ってるの?」

「あ…///」

くだらないやりとりは続きます。

「夫くんのおうちどこ?」

「すぐそこだよ。部屋散らかってるけど」

「お邪魔します(ドキドキ)」

〜お泊まりごっこ終わり〜

 

ドアを開けるともちろんいつもの我が家です。

 

同居してからの私たちの朝ごはんは決まっていて

8枚切りの食パンにバターを塗って、ピザ用チーズを乗せてトーストして、蜂蜜と黒胡椒をかけたものを2人で半分こ、

それと、市販のアイスコーヒーと牛乳を混ぜたカフェオレを2人で1杯。

たまに1人1つ目玉焼きがついたり、ごく稀にソーセージやヨーグルトがつきます。

一緒に食事を摂ることが当たり前。

すっかり家族になりました。

 

疲れている時、余裕がない時、

ふと今の自分を振り返ります。

夫のことを大切に出来ているだろうか。

 

家族というものは不思議な存在で

一緒に住めば、

一つのテーブルに料理を並べられること、

すぐ触れ合える距離で眠れること、

毎日一つの洗濯機に衣服を放りこめること、

それらが「当たり前」になっていきます。

 

でも、家族というものは一方で、

会話をしなくても、感謝を伝えなくても、

食卓を一緒に囲まなくても、スキンシップを取らなくても、

家族らしく見えてしまうのです。

 

食パンと牛乳とヨーグルトを買った帰り道にくだらないカップごっこをできる私たちは、

幸せたっぷりの新婚さん。

5年経ち、10年経ち、新婚さんと呼ばれなくなった頃、

くだらなすぎて呆れちゃうくらい、どうでもいい話で盛り上がれる家族でいられるだろうか。

笑い皺を増やせているだろうか。

 

実は1年前のこの雨降る時期に、

前触れもなく、突然夫が「結婚したい」と言い出したのでした。

あの頃は、家族じゃなかった。

けれど、すごく家族になりたかった。

手の届かなかった幸せを手にした今、

大事に大事に温めていかなくちゃな、と思っています。

何も無いけど幸福な毎日が、ずっと続くといいな。