誰かの棲み家

一つ、決めたことがあります。

それは、10点点数を上げる!と目標にしていた、11月の簿記1級を受けないこと。

コツコツと日々のどこかで勉強するのを辞めました。

辞めたというか、できなくなりました。

昨日が申し込み日でした。

 

私のお腹に生命を宿して、2ヶ月くらいが経ちました。

先月、市販の検査薬で陽性が出て、

病院で、子宮の中に生命がいること、心臓が動いていることを確認してもらいました。

望んでいた命。すごく嬉しかった。

 

しかし、母体の変化ももちろんあって、

変な時間にお腹が空いたり

お腹がいっぱいになると気持ち悪くなったり

匂いに敏感になったり。

とにかく何をしていても気持ち悪いのです。

まだ生命の大きさは3cmくらいなのに

私の身体は確実に誰かの棲み家になっていきます。

大きくなっていく胸、お腹のあたりの違和感。

もう数ヶ月来ない生理。

 

これだけの変化がありつつも

仕事は今まで通りこなしています。

気が紛れて有難いですが、以前より疲れやすい身体。

仕事の合間を縫って勉強するのが、厳しくなりました。

 

そう、そういう経緯があって、簿記を受けるのを辞めました。

1級の受験チャンスは年2回。

このまま順調に生命が育ってくれれば、

この次も、またその次も、受験申し込みをすることはないでしょう。

 

頑張れない自分を労わることは、今の私にはまだ難しい。

けれど、お腹に生命を宿すということは、

私が一番叶えたかったことのスタートラインに立てたということ。

万一これで、自分のために頑張る習慣がしばらく途絶えてしまったとしても、

それを後悔することは、きっと一生無いでしょう。

 

叶えたいこと、諦めること、

その一つ一つに夫は丁寧に寄り添ってくれて、耳を傾けてくれて。有難いです。

 

無理のできない毎日は、制約が多いようでいて

仕事をほどほどにしたり、早めにベッドに入ったりと、ゆとりを持って夫婦の時間を楽しむ機会を増やしてくれた気がします。

昨日も、仕事後に、夫と2人でカレーとサラダを作って、映画を見ながら食べて、一緒にお風呂に入って、くっついて寝て。ハッピーな夜でした。

 

こんな幸せな毎日が、ゆったりと続いていきますように。

 

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おまけ

子供を望むこと、宿すこと、産むこと、育てることの記録について。

こういうことを、「安定期に入ってから」とか「産まれてから」とか、心配事が無くなってから書くのがいいのか、悩んでいました。

 

が、"妊活"中や、妊娠初期、(起きてほしくないですが)流産や死産など生命の成長が途中で止まってしまった時、

それぞれの段階ならではの、不安、悲しみ、苛立ち、焦りなどがあります。

 

それらもまた、当たり前な営みの中で起きる感情の変化で、(心配させたくはないですが)隠すものでも無いなと感じます。むしろ記録して残すことに価値があると思います。

 

ということで、まだ安定期でも何でもないですが、ここには、これまでと変わらず、好きなように書いていきます。

今後直接お会いする機会がある方も、好きなように接してください。