働き方改革の波がきて、私の会社でも、
もっと効率的に。もっと生産性をあげるんだ。
と言われることがあります。
なぜそんな時代に、わざわざスキルも経験もない新卒を採るのでしょう。
「いずれ戦力になることを見込んで」ということも言われるけれど、
それなら、今の私はただのお荷物ということになります。
私のお世話係の先輩は、よく私を飲みに誘ってくださいます。
私が読んでる本とか、私の価値観とかのことを、のびのびと話します。
先輩からも、仕事への想い、家族の話、私に対して心がけていること、学生時代の話、いろいろ話してもらえます。
その時間があるから、昼間に先輩とあまり話さなくても、ちゃんと関係性ができていて、仕事や悩みを一人で抱え込むことなく過ごせています。
業務に直結しないけれど、私が私らしく働くためには、不可欠な時間になっています。
先輩も、私と話す時間を大事にしてくださいます。
「いろんな話をしてくれて、新たな発見がたくさんあるから」だそうです。
私はスキルも経験も無いけれど、私にしかできないことが、きっとあります。
たぶんそれは、知識や経験では無いところにあります。
私がミスをすることで、ミスの根本原因が無くなる。
私がした何気ない質問が、なんとなく続いていた習慣を見直すきっかけになる。
先輩と居酒屋で過ごす時間も、
私という存在自体も、
生産性とか効率性とかとは少し遠いけれども
仕事がきちんと回っていく上で、欠かせないものです。
「ただのお荷物にはならないぞ」という少しの心がけと、
先輩方より仕事の遅い自分への大きな愛情をもって。
また今月も頑張りたいと思います。