父と母のこと

私は勉強が好きです。

人と話すのも好きです。

そのどちらも、人生を豊かにしてくれると思います。

 

本を読むようになったのは、父の影響でした。

父は休日もほとんど出掛けません。

朝から晩まで書斎で本を読んでいます。

勉強も好きで、子どもが生まれてからも資格勉強に夢中になり、いい加減にしてと母に怒られたそうです。

友達は多くなさそうだけれど、いつも楽しそうに

知識を入れていく父は、今でも私の自慢です。

 

人と話すようになったのは、母の影響でした。

私は根っこはシャイだけれど、母の勧めで恐る恐る

学級委員に立候補したのが始まりでした。

組織の中で役割を持つ、友達と悩みを相談しあう、

恩師に出会う、恋をする、外国語で交流する。

人と話すことはとても刺激的だと知りました。

 

父は人と話すのは得意ではないし、

母は読書や勉強は得意ではありません。

それぞれに楽しいこと、夢中なことを持って、生活しています。

だから私はその2人の元で育って、

自分の好きなように大人になればいいのだなと

マイペースな人になりました。

 

学生の間はお勉強で評価をされるし、

一般的な就活ではコミュニケーション能力が問われます。

そのどちらも大切だけれど、

そのどちらも無くても大丈夫なもの。

ハタチをとうにすぎてようやく、

素敵な2人の元に育ったことに気がつく娘でした。