おせち担当

あけましておめでとうございます。

 

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大学一年生の冬から作り始めたおせちも、

今年で5回目となりました。

 

私の作るおせちを毎年楽しみにしてくれている家族。

個人的には味やら色やら納得のいかないことばかりなのですが、おいしいと言ってくれます。

 

年末の私の仕事は、おせち作り。

おばあちゃんにはいつも「えらいね」と言われますが、私にとっては有難い役目です。

 

「えらいね」と言われるけれども、

決して「大変」ではありません。

 

組織の中で、役割を持つということは、

ときに、人に「生きている価値」を与えてくれます。

話が大きくなっているように見えるけれど(実際に大きくなっているけれど)、

家族という組織の中で役割を担っているという実感が持てるから、私は毎年おせち作りをとても楽しみにしています。

 

24歳の私は、大きな病気や障害もなく、疲れ知らずで物覚えも良くて、若々しい。

まだ自分の家庭を持っているわけではないけれど、「就労」という形で社会の中での役割を持つことができています。

これから先、仕事をしなくなることがあるでしょう。

それは病気をした時かもしれないし、子どもを産み育てる時、クビになった時、学びに専念する時、あるいは老いた時かもしれません。

 

そんな時に、存在価値を感じられなくなることは、とても悲しい。いつだって自信を持って生きていたい。

おせち作りは私にとって、能動的に役割を持つことのひとつの表れです。

仕事も家事も、ちょっとした優しさも、特定の誰かにとっての癒しも。

この世界は、形を変えた「役割」たちで溢れています。

今より身体が動かなくなっても、物覚えが悪くなっても、世界が目まぐるしく変わっても、ずっとずっと、役割を持ってキラキラしていたい。

 

おばあちゃんになってもお節を作り続けられたらいいなと、密かに夢見た2020年の年明けでした。