日向と陰

この世界には、日の当たっている場所と、そうでない場所があります。

日の当たっている場所にあるのは、例えば視聴率の高いテレビ番組やベストセラーの本、三つ星レストランの人気メニュー、観光名所、学校の教科書に載っていること、など。

それらに光が当たっている間、陰もまた生まれています。

 

この世界には、「問題」と名のつくトピックがたくさんあります。環境問題や難民問題、少子化問題年金問題、最近ならば新しく発見されたウイルスも問題視されています。

それらはかつて、その問題が発生していなかったか、事象としてはあれど問題視されてこなかったか、のどちらかです。

 

そして今も、多くの「問題」がある中で、問題として認識されず、陰になっているものたちがあります。

陰になっている大切なものたちは、目を凝らさないと見つけられません。

見失わないよう私が能動的に動いてこそ、光を浴びせることができます。

本当に大切なことは、おそらく「問題」として見えてない、「陰」のところにあるのではないかと思います。

それらに光をあてるために、私は本を読みます。人の話を聞きます。勉強をします。人に話します。それらが一番私らしいやり方だと思います。

 

私が今、もっと光をあてたいと思うものは、福祉や性、心の健康に関すること。

身近にあるし、存在はうっすらと認識されているけれども、タブー視されがちなことたちに光をあてたいです。

 

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日常に追われながら少しずつ少しずつ老いていくけれども、陰に確かに存在するものへの感受性を失わずにいたい。

そう強く思った、ゆったりとしたGWでした。