「置かれた場所で咲きなさい」
この言葉が私は好きで、
偶然置かれた場所で、いろんな人や物に出会い、
たくさん吸収して、綺麗な花を咲かせられる、
そんなすみれの花で居たいな、と思ってきました。
結婚をして、2週間が経ちました。
新たに暮らしを作っていくにあたり、
暮らしたい街や、車や家具、お金の管理の仕方など、
これまで、多くの選択肢が与えられてきました。
その度に夫と話し合いながら、
これから花を咲かせていくにあたり
一番良いものを選んできました。
それらは必ずしも高級・高品質な肥料や水というわけではなくて、私たちにぴったりだと思えるものです。
親に与えられた部屋、先生に与えられた課題、会社で決められた研修とは、ひと味ふた味違う感覚。
仕事も体力も判断力もある私たちは、縛られるものもあまり多くはなく、気付けば結構自由でした。
「大人になると、こんなに自由に居場所を決められるんだ。」これが最近、私が感じていることです。
一方で、意志を持って選びとっていくことは、骨が折れることでもあります。
自分が本当に望んでいるものは、すぐには分かりません。選択肢の多さにもなかなか気が付かないものです。
こうすべきかな、こうしないとダメかな、なんていう自分の固定観念が邪魔をすることも多々あります。
でも「その場所に居て、幸せを感じられること」以上に大事にすべき常識や前例など、無いものです。
置かれた場所で咲けなければ、その種とゆっくり対話をして、よりよい環境に植え替えてあげれば良いだけです。
今の私は1人で自分と対話するには未熟だけれど、幸い寄り掛からせてくれるパートナーが居ます。
自分自身の価値観の変化をしっかり感じる今日この頃。
暖かく麗かな、植え替えの季節です。