セックスと障害者

私が20代になってよかったなと思うこと、

第一位は、性の歓びを味わえるようになったこと、だと思います。

裸になって抱き合って、コンプレックスも最近あった嫌なことも、全部包んで愛してしまう。

セックスの楽しさが分かるというのは、大人になった証拠なのかもしれません。

 

『セックスと障害者』

一昨日読み終えた本です。

・身体を思うように動かせない障害のある人は、性欲があっても、自慰すらできない。

・身体を思うように動かせない障害のある女性は、レイプの対象になってしまうことがある。

・お母さんが子どもにつきっきりになってしまうせいで、障害者が1人っきりになれるような空間が用意されにくい。

・子どもの性的な成長に気付きながらも、それを受け入れられない家族がいる。

知的障害者が、正しい性の知識を持たず、子どもをたくさん作ってしまうことがある。

・障害者への性教育は、教材も教育法も確立されておらず、十分に行われていない

・障害者は誰かに介助をお願いしなければならない場面が多いが、LGBTQの障害者(ダブルマイノリティ)にとっては、同性による介助が苦痛になることがある。

 

などなど、書かれています。

障害者というのはなんとなく神格化されていて純粋なイメージがあるけれども、私と同じように、性欲や結婚・出産の願望があると思います。

反面、多くの障害者が、性的に不自由な状況にあります。

 

障害を持って生まれていたら、私は「20代になってよかったこと第一位」が味わえなかったのかもしれません。

悲しいなぁ、寂しいなぁ、と思いつつも今は何もできていませんが、

現実を知って悲しいと思った今の気持ちを、忘れないでいたいなと思います。

 

性的虐待とかセックスレスとか、それほどでもないけどパートナーとのセックスに不満があるとか。

性に関することで悩んでいる人は少なくないんだろうと思います。

性の歓びを感じられる場所にいるからこそ、他の切り口からも掘り下げて行きたいです。