「結婚を前提に付き合ってくれませんか?」
そう彼に言われたのは、付き合い始めて半年が経った頃でした。
それから。それぞれの実家への挨拶、両家顔合わせ、婚約記念品選び、婚姻届の準備、結婚指輪づくり、職場への報告、、、とあれよあれよと事が運び、何事も無ければ、あと2週間で入籍です。
意思を持ちつつも勢いに流されながら今に至るわけですが、結婚って、決め事たくさんありますね。
今の私たちは、どこに住もうか、どんな部屋がいいか、車はどうするか、お金の管理は、なんて話しています。
結婚ってただ戸籍が変わるだけなのですが、いざ具体的に準備を進めていくと、今後の私の暮らしぶりに大きく影響するなぁと思います。
1人暮らしの今、私は結構適当です。
お風呂を炊くのももったいなくて、冬場でもシャワーにしちゃうことだらけだし、在宅の日にはルームウェアで仕事を始めることもあります。ご飯は、栄養バランスは整っているけれど、おんなじ味を何日食べても平気。部屋の立地はとってもいいのに、なぁんかもったいなくて外食しません。お酒も飲みません。掃除もいい加減です。
時代の流れをヒントにすると「ていねいな暮らし」が幸せのカギのように思えますが、一人で「ていねいな暮らし」を求めても、どうにもハリが無いのです。
週末彼が来るから「えい」と腰を上げて掃除もするし、彼と一緒だから近所を呑み歩くし、彼が隣で寝てくれるからお湯を沸かして一緒に湯船に入ります。
私が結婚する理由はおそらくここにあります。
人と住む鮮やかさ、面白さ、めんどくささ、そしていい意味での先の読めなさを、心から欲しているのだと思います。
「マリッジブルー」という言葉もありますが、今のところはそんなこととは無縁です。
彼も私と同じく、1人だと結構テキトーな人。
彼も私も、1人でも生きていけるけれど、2人だときっとずっと楽しく生きていけます。
同じ街でも、同じ家でも、同じ味でも、同じ景色でも、2人で味わうから、解像度が増すんだと思います。2人ならば私たちは、(心を休めるためのサボりも含めて)ていねいに暮らせます。
「今」結婚するということ、
「彼と」結婚するということ、
これからの素朴で豊かでありきたりな暮らしぶりの感じ。
それら全てに納得感があります。
2週間後に入籍、
一緒に住むのは2月末くらいでしょうか。
早く一緒に暮らしたいところですが、同じ目標に向かって準備を進めるこの過程も、とっても楽しいです。
結婚して彼と一緒に暮らし始めた後も、こうやって一つ一つ楽しみながら歳をとっていけたらいいな。