捨てるこだわり 守るこだわり

復職してから1か月半が経ちました。

私の仕事は毎月繁忙期が決まっていて、二か月分、ちょっと忙しい時期を経験しました。

出産前と違うのは、子どもがいるということ。

夫婦二人暮らしの頃は、ある意味勝手に残業すれば良かったのですが

今は、残業をする時にはパートナーの仕事の様子を見ながら

残業を「させてもらう」感じがあります。

私が残業をする日には、保育園への迎えやごはん、お風呂、寝かしつけなど、夫がしてくれることになります。

 

仕事の話になりますが、私が今しているのは、産休前とは少し違う仕事。

引き継いでから日も浅く、まだ、わからないことがたくさんあります。

私の仕事の前任者は、私よりも年次は上で、みんなから頼られますが、どんなに些細な質問にも丁寧に寄り添ってくれる方。

「ここはこれでいいんでしょうか?」と聞くと、

「ここは自分が気になるかどうかだけなので、気にならなければ放っておいても大丈夫だよ」

「金額的な規模感をつかんで、重要でないと思えば省いても大丈夫だよ」

「あるべき形はこうだけど、いくら時間があっても足りないから、こうしてしまうのも一つの手だよ」などと助言をくれます。

 

そして気付くのは、仕事というものは全てを完ぺきにやらなければいけないのではなく、

自身が気にしない部分はいい加減でも大丈夫、ということ。

私の意思を尊重しつつも手の抜きどころを教えてくださる先輩からは、仕事の仕方も引き継ぎの仕方も、学ぶことがたくさんあります。

全ての仕事に対して「ちゃんとやらなきゃダメだよ」と言う方が、責任も要らず楽なはずです。

 

今の私の働く環境は、夫の理解と娘の健康の上に成り立っています。

そこに、任せられている仕事はきちんとやり遂げたい、と思う私がいます。

 

「きちんとやる」とはどういうことか。

就職後間もない新卒の頃の私は、それは完全無欠な状態だと思っていましたが、

最近は、まじめに仕事に向き合いつつも、無理なくやること、常に少しの余裕を残しておくこと、だと思っています。

サボるというわけではなく、こだわりたい部分にはしっかりこだわる、でも、こだわらない部分も自分の中に軸として持っておく、ということです。

 

家庭においても同様ですが、解はもう少し単純で、

「きちんとやる」とは「ご機嫌でいること」だと思います。

そして、自分の機嫌がイマイチな時に、すぐにそれに気付けること。

これは単純なのですが、なかなか難しいです。

今私がご機嫌でいるためにやっていることは、夜更かししない、これだけです(笑)

それでも、仕事も育児も流動的な中で、予想外はつきもの。

思ったより娘の夜泣きが激しかった次の日の朝なんかには、にっこりご機嫌ではいられません。

 

肝の据わった母でいたい。

これは妊娠中から思っていたことですが、

心の中に凪いだ部分を常に持っていたい、というのが最近新たに加わったことです。

感情の起伏の激しい人は、近くにいる人を疲れさせます。

凪いだ部分を持つために、自分の取り扱いをちゃんと自分でわかっていないとな、と感じています。

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