夫婦で休みを合わせて、台湾旅行に行ってきました。
コロナ禍で結婚した私たちにとって、初めて一緒に行けた海外。
そして、娘にとって、生まれてはじめての海外。
帰国後数日経ち感じているのは、今、この地域へ、このメンバーで、旅行できてよかったな、ということです。
まず第一に「行けてよかったな」。
どんなに飛行機や宿を前もって予約したり、ごはんやさんを調べていても、その時になってみないと分からないのが天気と体調。
子どもが、熱もなく、飛行機でもぐずることなく行って、そして帰って来れて、本当に良かったな。と思っています。
子どもがいるからこそ旅行のハードルが下がったようで、全員が元気に行って帰って来れただけで、100点です。
第二に「この地に、このメンバーで行けてよかったな」。
私の友人なら多くの人が知っていること、それは、私は中国語が好きだということ。
今回の台湾旅行は、タクシー運転手さんや屋台のおばちゃんなど、いろんな方との中国語での会話を楽しみました。
何より嬉しかったのが、いきいきと中国語を話す私を見る夫の目が、とても優しかったこと。
好きなものに囲まれている時、それをただ温かく見守ってくれている存在がいるということは、本当に幸せなことだと思います。
夫の大きな愛情に触れられて、「この地に、夫と娘と、行けてよかったな」と思いました。
第三に、「今、行けてよかったな」。
今の娘は、今だけ。どんどん大きくなってしまいます。
そして、私たちの今の暮らしも、今だけ。
はじめは海外旅行を計画するには、まだ子どもが小さすぎるかもしれない、とも思いましたが
娘は私たちの想像を遥かに超えて、台湾の景色や食事に強い興味を示し、五感で楽しんでくれました。
違うタイミングなら、きっと行けなかった。
違うタイミングなら、きっと違う旅になっていた。
家族の形が「今、この状態の時に来れて、よかったな」と思いました。
中華圏は、私にとって一番思い出深いエリアです。
その思い出のきっかけは、遡ればみんな「なんとなく」。
なんとなく、学校の語学選択で中国語を選び、
なんとなく、中国語が楽しくて授業以外でも勉強するようになり、
なんとなく、留学に興味を持って。
もちろん、学べる環境があること・選択肢があることはとても恵まれていたと思っていますが、
何に打ち込んでも良い時期に、中国語を皮切りとして中華圏の文化に触れることを選んだのは私です。
その魅力を理解しない人に否定されたことも少なくないですが、
私は、スキルとして中国語が話せるということよりも、中華圏に一生ものの大切な思い出がたくさんあることを、何より嬉しく、誇りに思います。
今後もこの思いは変わらないと思います。
一度きりの人生においては「なんとなく」は実はとても大切で、どれだけその感覚に正直で居られるかが、幸福感に大いに左右すると思っています。
だから、台湾で新たな夫の横顔に出会えて、ただただ嬉しかったのです。
そして、時に理解されないことがあろうとも、私は「なんとなく」を尊重してくれている人に囲まれています。
私が「なんとなく」このつらつら言語化する場所を温めていることを知り、尊重してくれている友人にも、ありがとうが伝わっていたら嬉しいです。